第11回 小さな市場でも続く仕組みは、どう生まれるのか
第10回(今回から回数表示することにします)では、
すべての人に売ろうとしない、
という市場設計について書きました。
必要としてくれる人に、
きちんと届けばいい。
そう考えるようになりました。
では、その前提で、
もう一つの問いが生まれます。
それで事業は続くのか。
自分たちだけでは続かない
この取り組みは、
自分たちだけで完結しているものではありません。
大麦を育てる農家の方々、
地域の中で関わってくれる人たち。

そうした存在があって、
はじめて成立しています。
面積という現実
ビールの原料として大麦を扱う以上、
ある程度の面積が必要になります。
小さく始めることはできても、
継続していくためには、
地域の中での広がりが欠かせません。
農業の現場で起きていること
現場では、
- 高齢化
- 担い手の減少
- 農家あたりの耕作面積の増加
- 農業資材の高騰
こうした変化が、
すでに日常になっています。
不耕起という選択
修士論文でも書いたことですが、
不耕起有機栽培は、
こうした課題に対して、
別の可能性を持つのではないか
と考えています。
すぐに解決するものではありません。
けれど、選択肢の一つにはなり得る。
小さな循環
大きく広げるのではなく、
小さくても続く関係。
農業とビール、
人と地域。
そのつながりが、
少しずつ循環を生みます。
続けることの意味
このやり方は、
時間がかかります。
けれど、
畑も、
事業も、
人との関係も、
すべて時間の中でしか変わらない。
そう感じています。
