第19回 この取り組みは、地域にとって意味があるのか
ここまで、
農業やビールづくりについて書いてきました。
では、
この取り組みは
地域にとって意味があるのでしょうか。

分かりやすい成果ではない
正直に言うと、
分かりやすい成果はあまりありません。
雇用が大きく増えるわけでもなく、
経済効果がすぐに数字で見えるわけでもない。
評価しようとすると、
少し難しい取り組みです。
現場で感じる小さな変化
それでも、
現場にいると、いくつかの変化を感じます。
例えば、
耕さないことで、
土の状態が少しずつ変わっていくこと。
作業のやり方が変わることで、
負担のかかり方が変わること。
そして、
こうした取り組みに興味を持って、
外から人が訪れるようになったこと。
農家の方との関係の中で
協力してくれている農家の方々と話す中でも、
印象に残ることがあります。
すぐに結果が出るわけではない。
でも、やり方を変えることで
少し楽になる部分もある。
そうした感覚です。
解決ではなく、選択肢
不耕起有機栽培が、
すべての課題を解決するとは思っていません。
ただ、
- 高齢化、担い手不足
- 耕作地面積の拡大
- 農業資材の高騰
そうした農業の現実に対して、
別の選択肢を提示できる可能性はある
と感じています。
外からは見えにくい価値
こうした変化は、
外から見ると分かりにくいものです。
大きな成果として
目に見えるわけではない。
けれど、
内側では確かに起きている。
時間の中で積み重なるもの
この取り組みの価値は、
短期では判断しにくいものだと思います。
続けることで、
少しずつ積み重なっていく。
その中で、
あとから意味が見えてくる。

