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第15回 「おいしい」の前にあるもの

ビールについて話すとき、
最後に残る言葉は、やはり「おいしい」です。

とても大切な基準です。

ただ、
ここまで続けてきて、
少し考え方が変わってきました。

おいしさは、結果として現れる

どんな農業をするのか。
どのように製麦するのか。
どこまで整えるのか。

その積み重ねの先に、
味があります。

先に決めることはできない

「おいしいものをつくる」という目標はあります。

けれど、
最初から完成形を決めているわけではありません。

むしろ、

どう向き合うかによって、
結果として味が決まる。

そんな感覚に近いです。

味の前にある判断

不耕起を選ぶこと。
揺れを受け入れること。
整えすぎないこと。

それらはすべて、
味の前にある判断です。

含まれているもの

だからこそ、
「おいしい」という言葉の中には、

味だけではなく、
そこまでの過程も
少し含まれているのではないかと
思うようになりました。

この記事の著者

鈴木 將之

1969年静岡生まれ。大地に芽吹く大麦を育て、香り豊かなビールに醸す。人と人、地域と自然をつなぐ架け橋となり、持続する食と農の物語を紡いでいます。

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